結城を往来した人々を挙げていくと、そのまま日本の歴史になる。
そう言っても過言ではないほど多くの人々が、結城の地を訪れまた多くの治績を残して行きました。　
　初めに結城の歴史の中に名を残したのは、平将門でしょうか。山川の大栄寺には、将門が京より持ち帰った守り本尊と伝えられるお不動さんがまつられ、今でも毎月２８日の縁日には近郷の人々が参詣に訪れ大変賑わっています。
　また、近くには天保の改革で有名な老中水野忠邦の墓や、国分寺にも匹敵すると推測されている法城寺（結城廃寺）跡などがあります。
　結城は鎌倉時代より戦国末期まで、結城氏の支配下にありましたがその初期においては、幕府との密接な繋がりにより、日本各地にその所領を増やし豊かな財政基盤を築きました。
　室町時代には、その名声を背景として鎌倉公方の遺児を結城城迎え、関東の名族を集めて京都の幕府に対抗、結城合戦と呼ばれる戦いを一年に及び繰り広げました。
　その後幾多の盛衰を繰り返した名門結城氏は、徳川家康の次男・秀康を養子に迎え家門の繁栄を図ったが、秀康の福井転封、松平姓への復帰によりその幕を閉じました。
　その他に、結城に縁の人々としては那須の九尾の狐を退治した玄翁和尚や、親鸞上人、蕪村などがおり、その縁の史跡や品々等が市内の各地に残されています。
　そのような結城も今新しい時代の波の中で大きく変わろうとしています。

新しい文化と、古い文化が織りなす暖かさ
それが結城市です。